電子たばこの健康被害って本当?詳しく調査してみました。

健康被害

電子たばこの健康被害って本当?詳しく調査してみました。

最近、急速に人気が高まっている『電子たばこ』

よくネットなどで『電子たばこによる健康被害』等の記事を見かけますが「それって・・本当?」
メディアは面白おかしく取り上げるケースが多いので今回、詳しく調査してみます。

 

1-電子たばことは

みなさん聞き慣れた言葉で電子タバコといえば・IQOS(アイコス)・PloomTECH(プルーム・テック)が思い浮かぶと思います。

実は前者はフィリップ モリス 社、後者はJT(日本たばこ産業株式会社)が発売している電子タバコとなります。

 

電子たばこ 出典:wikipedia

『電子たばことは、乾燥葉や、液体を電熱線の発熱により霧状化する装置である。英語圏では、装置はヴェポライザーとも呼ばれ、電子たばこによる吸入を俗にVape(ヴェイプ)と呼ぶ。専門用語では電子ニコチン送達システム と呼ばれている。』
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今回、健康被害ということで電子たばこ本体と被害の原因とされるニコチン・タールを含んでいる乾燥葉・液体と分けて調べてみます。

 

前記のIQOS(アイコス)・PloomTECH(プルーム・テック)は乾燥葉を使用するタイプでIQOS(アイコス)はマルボロヒートスティック・PloomTECH(プルーム・テック)はたばこカプセルと呼ばれる容器にたばこの葉がつめられていて本体に加熱されて蒸気がでるタイプとなります。

一方、液体タイプは本体がEMILI (エミリ)・eRoll (イーロール)・eGoシリーズなどメーカーが製造する本体からアトマイザー・タンクなどを取り外してリキッド(液体)を注ぐタイプとなります。

 

たばこの健康被害

タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上がベンゾピレンのような発癌物質やタール、ニコチン、一酸化炭素、二酸化炭素といった有害物質です。

一般的に健康被害としてあげられる代表的なものが

1-発がん性物質ホルムアルデヒドによるもの

2-ニコチン成分による、精神的・肉体的な依存及び心臓や血管にダメージを与えて身体全体の新陳代謝を阻害するもの

3-呼吸器疾患。ジアセチルという化学物質による閉塞性細気管支炎など

 

電子たばこの健康被害に関しても国内外で各研究機関の調査が行われています。

 

日本国内だと

国立保健医療科学院 生活環境研究部 欅田 尚樹氏が2010年度と2015年度の2度、研究結果を発表しています。

出典:電子タバコ蒸気に含まれる有害化学成分(2010年度)

出典:無煙たばこ,電子たばこ等新しいたばこおよび関連商品をめぐる課題(2015年度)

概要は・・・

日本国内に出回っている電子タバコ用のリキッドをサンプル検査し検証結果をレポートしています。

近年、電子たぼこの健康被害についてWEB上にいろんな情報が出ていますが情報元となっているのは此方のレポートを引用しているケースが目につきます。
*詳しくは上記のリンクをクリックしてご確認ください。

 

 

海外だと

アメリカで電子たばこ関連を取り締まる国の機関として米国食品医薬局(FDA)があげられます。

電子たばこの健康被害に関するリリースで広く知られているのは2009年度の物となります。

その調査結果で大きく報道されたのが「いくつかの電子タバコのサンプルを分析したところ、不凍液として使われるジエチレングリコールなどの発癌物質や有毒化学物質が含まれることが分かった。」です。

この検査方法やその後の詳しい詳細情報は大々的に報道はされていませんが2016年8月8日より米国食品医薬局(FDA)による電子たばこ関連に関する法規制が始まっています。

 

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イギリスで電子たばこ関連を取り締まる国の機関として英国保健省のPublic Health England(PHE)があげられます。

英国保健省のPublic Health England(PHE) は最近,英国でも電子タバコの普及が 急速に拡大しているが,その電子タバコには有害成分が 含まれるものの従来の喫煙に比べるとはるかに害は少なく最大で約95%健康被害が少ないであろうと報告されています.

 

記事引用:英国ガーディアン紙

『英国イングランド保健省の管轄下にあるPublic Health England(イングランド公衆衛生庁)が、電子タバコは従来のタバコよりも身体への影響が少ないと、公的機関としては世界で初めて発表しました。イングランド公衆衛生庁は、報告書の中で「電子タバコは従来のタバコの95%以下の有害性しか認められず、将来的には禁煙補助のための医療器具としてニコチンパッチなどと同様の扱いになる」と結論付けています。』

 

 

総評:日本の厚生労働省は電子たばこに関する表立った規制に関しての動きは報じられていませんが国会審議などで電子たばこに関する質疑などが見受けられます。

海外に目を向けるとアメリカでは法規制が始まり電子たばこを排除するような状態で、一方イギリスでは電子たばこを積極的に推奨するような状況です。

 

今回、電子たばこの健康被害に対する現状を考察していますが電子タバコの市場参入は比較的最近のため,健康被害の代表的な癌などの関連性はまだ検証はなされていないことが推察されます。

各国の研究機関・研究者によって今後、研究が進むと思われますがこれまでの研究検証に関しては検証時期が古く検証方法も各国ばらばらで基準が設けられていないこの時点で正確な結果が得られたかは大いに疑問が残るところです。

それと研究結果の発表を見る側も正しい判断が求められると思います。

厚生労働省のたばこ煙の成分分析資料を見ると、ホルムアルデヒトの含有量は主流煙より副流煙の方が多く1本で約0.4mgです。それと比較してリンゴなど果物一個に含まれるホルムアルデヒドは2~8mgですから、今回紙巻きたばこと比べ10倍以上高いホルムアルデヒドが検出されたのはリンゴや梨と同等という事です。干ししいたけには果物の50倍ほどホルムアルデヒドが含まれていますが、干ししいたけはタバコの500倍ガンになるという計算になります。
対比法という手法でよくマスメディアが使う手法で重要な比較データーは示さず一方的にさも甚大な問題があるかのような記述で正確な情報ではないような捕らえ方になってしまいます。

今後、健康被害に関してはWHOなどと各国が連動して法規制が敷かれるのか各国で独自の基準で検査等明確化されていくのか不透明ですが消費者の立場で述べさせて頂くと正確な検査と正しい検査結果の発表を期待したいところです。

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*この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、安全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。尚、記事内の情報は執筆時の情報となりますので情報の変動がありますので予めご了承ください。